Search菊

最近のトラックバック

ひと言掲示板

Powered by TypePad

河村常雄の家元探訪ー坂東三津五郎(8)

踊りというのは果てしない山道を登っているようなものです。平成9年、今から11年前に、『奴道成寺』を歌舞伎座で踊ったとき、初めて心の底から楽しいなと思えた。40歳を超えていましたよ。それまでは、ちゃんと出来ているだろうか、きちっと踊っているだろうかと、もう1人の自分がチェックしていたのです。しかしこのとき初めて、料理でいえば、この鯛を焼こうか、煮ようか、調味料はどうしようか、自分の塩梅で決められるようになった。そこまで行くには40年近くかかった。それからですね、踊りが本当に楽しくなったのは。それまでは嫌いではなかったけれど、どこか解放されていなかったわけです」(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(8) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

最近の三津五郎さんの踊りを見ると、身体の動きからその楽しさが伝わってきます。去年の10月歌舞伎座の「奴道成寺」は襲名の時と比べて、踊り手自身が楽しんで踊っていて、その楽しさを観客に伝えている感じがしました。セリフや演技で表現できても、身体で表現できなければ歌舞伎役者とは言えないと思います。三津五郎さんはその点でも確かな歌舞伎役者といえるでしょう。

三津五郎の今月の役どころ~2008年5月

「喜撰」 >なお今回は、「釈迦牟尼佛」の鉦のくだりを、東京では初めて上演します。<

よく注意してみませんと、テンポのいいところですからあっという間に過ぎてしまいます。家の芸として大事に踊り続けていく「喜撰」の今回の出来を、しっかり覚えておきたいです。

「極付幡随長兵衛」  >子分の中でもちょっと毛色の変わったひょうきんな「出っ尻清兵衛」という役を置くことによって、前半の芝居を明るく軽快に運び、それがあるために後半の悲劇がより生きてくるという、作者黙阿弥の作劇の妙を感じました。<

軽いお役でも全体の中で重要な役割を果たしているのですね。濃淡、対比・・・で劇がぐっと生きてくる、納得できます。

「青砥稿花紅画」>このところ序幕の忠信利平を、着流し姿で演じられることが多かったのですが、今回は、袴姿の信田小太郎と間違えられるのですから、無地の着附に野袴、野羽織という扮装に戻しました。いずれにしても武家あがりの浪人者の、渋い男のかっこよさを追求して、ダンディなつくりにしたいと思っております。<

手慣れたお芝居でもきちんと考えて、衣裳を変えるという姿勢に好感もてます。忠信利平は渋くてダンディ?な浪人ということになりますね。

三津五郎さんの役づくりの確かさを感じます。

(今月のスケジュール)

河村常雄の家元探訪 坂東三津五郎(5)

八代目三津五郎というおじいさんは、役者というよりむしろ学者。父は役者というより、職人でした。親方に教えてもらったことは絶対に曲げない。学者は研究して自分なりのものを発表するのが楽しみなわけですから、祖父と父は対照的でした。(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(5) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

シリーズ5です。祖父と父の違いを分析してるのが興味深いですね。九代目さんは踊りが上手くて大好きでした。そうですね、いつも確かな芸を見せてくれるという点でも、職人なのでしょう。当代はお父さんになかった「華」があり、魅力的な役者として、今、目が離せません。

菊五郎の弁天小僧

立ち回りは菊五郎劇団の得意とするところ。ここでいつも使う、ゆったりした「ドンタッポ」の下座を、今回は替えてみるという。「途中でもっとテンポを上げたりして。芝居はやっぱり音ですから、音楽部があるというのはうちの劇団の強みですね。いろいろ遠慮なく(音を)替えることができますので」(東京新聞:<歌舞伎>5月『團菊祭』で弁天小僧役 尾上菊五郎 気負わずサラリ 華ある名ぜりふ:伝統芸能(TOKYO Web))

五人男の面々の豪華な顔ぶれ、中身の厚い舞台になるでしょう。立て師菊十郎の腕の見せどころ、楽しみです。

河村常雄の劇場見聞録~「風林火山」

もう一つは筆者だけ感じたことかもしれないが、二つの芸質が浮かび上がったこと。父や妻との確執に苦しみながら覇権を目指す若き武将の情熱を高らかに歌い上げる信玄(晴信)では伯父の猿之助に、声を落とし策をめぐらす勘助では父親の段四郎にそっくりなのだ。 猿之助と段四郎の双面。そこに、猿之助の颯爽明快なせりふと情熱があり、段四郎の歌舞伎味がある。亀治郎の可能性を一挙に開示した。これが最大の成功に思える。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

テレビで1年演じた信玄と、もう一役勘助との二役を演じた亀治郎は、叔父と父の双面だと言っています。亀治郎の魅力はこの辺がカギでしょう。

亀治郎のインタビューも合わせてお読み下さい。

「閻魔と政頼」再演

今回の上演にあたりましては、脚本や振付に手が加えられております。前回は二畳台の上に鎮座ましましたままの閻魔様が、このたびは鷹狩りの音頭とりとて自ら陽気に踊るようになり、それにあわせて勢子役たる小鬼たちの振りも変わりました。またこの小鬼さん、名題下が演じていますから、後半でトンボも返るようになり、政頼の鷹狩りのくだりが大変派手に、にぎやかになったように見受けられます。(梅之芝居日記)

名古屋の様子を梅之さんがブログにかかれています。「閻魔と政頼」は昨年歌舞伎座で初演された播磨屋の作のものですが、今回は少々手が加わり一段と面白くなったようです。

渡辺保の劇評2008年4月歌舞伎座

この弁慶は芝居がまことにわかりやすい。たとえば山伏問答など、かんで含めるようですみかるすみまでよくわかる。それが説明ではなく面白さになっているところが芸である。(2008年4月歌舞伎座)

仁左衛門久々の弁慶が話題を呼んでいます。十一代目團十郎のようにスマートな弁慶、格好良いですね。姿だけではなくハラがあるので面白いのでしょう。

三津五郎の今月の役どころ 2008年4月

「将軍江戸を去る」  

徳川慶喜初役です。これまで数々の名舞台を見て参りました。なかでも寿海のおじ様、先代團十郎のおじさんの舞台が印象に残っています。(今月のスケジュール)

歴史に詳しい三津五郎さんですから、徳川慶喜のことも深く研究されてお役に挑むと思われます。

私もこの「将軍江戸を去る」 というと寿海さんの舞台が印象に残っています。もう高齢でいらしたので足が覚束なく、幕切れの江戸を去る感じがいっそう哀れに感じました。

河村常雄楽屋インタビュー ~芝雀さん

<聞>国立劇場の楽屋で芝雀にインタビューした。

――芝雀さんにとって「葛の葉」はどういう作品ですか。 

「父もその前の三代目雀右衛門もしばしば演じており、京屋の家にとって大切な演目のひとつです」(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

前半に国立劇場3月の劇評、後半は芝雀さんにインタビューした内容です。

『女伊達』の所作立てに歌舞伎座賞が贈られる

『女伊達』の所作立ての成果に対しまして、立師・尾上菊十郎さん、ならびに<若い者>出演の名題下の皆さんに対しまして、《歌舞伎座賞》が贈られました! 『女伊達』終演後の3階大部屋にて、歌舞伎座支配人より賞の授与。仲間たちからの盛んな拍手の中、菊十郎さんに手渡されました。(梅之芝居日記)

梅之さんのブログにご報告がありました。今回の緋毛氈を使ったタテははじめてだなぁ、床几を四辺形にしたのも新しいなぁ、などと楽しく見ていました。菊十郎さんは立師ばかりでなく、お芝居も味のある演技で、舞台を引き締めています。

中村時蔵・中村芝雀 日本芸術院賞受賞

時蔵さんは近年の歌舞伎俳優としての優れた演技、芝雀さんは近年の歌舞伎女形としての優れた演技が認められての受賞となりました。(俳優ニュース)

お二方とも最近めきめき実力を上げてこられたように思います。今日の歌舞伎に欠くことのできない存在です。ご受賞おめでとうございます。

河村常雄の家元探訪 坂東三津五郎

舞踊会ではそのあと、『枕物狂』という、おじいちゃんが機嫌の悪い時に孫が来ると直るという曲をわざわざ作って、大和屋一家総出演で出たことはあります」(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(1) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

温厚なおじいちゃんがこんな曲を作るほど可愛かったのですね。

この曾祖父の思いが現在の自分の支えになっているとか、彼の舞台を天国の大和屋は眉を細めて見て居られるでしょう。

一巴太夫さんのインタビュー

十三代目と十五代目の親子の伊左衛門で常磐津を語られたわけですが、共通点とか違いは。 「体型は似ていますね。お二人とも結構ですが、違いといえば十五代目さんが若いこと。そして自分の色を出している」 ――そう言えばコミカルですね。役者が変われど、一巴太夫さんの仕事は変わらないのですか。 「伊左衛門が変わっても私は同じように語りますが、夕霧が変わると、ちょっと変わりますね。夕霧の思いが違いますから」(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

先月の「関の扉」と今月の「吉田屋」に常盤津一巴太夫さんが良い声を聞かせて下さっています。河村常雄さんのインタビューが大変興味深いのでご紹介いたします。夕霧が変わると語りがちょっと変わるというコメントが面白いと思います。

時蔵の八重垣姫

時蔵が歌右衛門から八重垣姫の教えを受けたのは、十六歳の勉強会の時だった。「ご自宅でのけいこのほか、初日にも付き合ってくれ、身体の使い方など随分と細かいところまで教えていただいた。それこそ、女形のイロハまで。一貫して言われたのが、『役になりきれ』でした」(<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2008031502095653.html">東京新聞:<歌舞伎>恋に大胆な赤姫 至難な役心込め  4月大歌舞伎『十種香』八重垣姫 中村時蔵:伝統芸能(TOKYO Web)</a>)

歌右衛門直伝の八重垣姫、前回の国立での時蔵の八重垣姫がとても良かったので今回もきたいです。

『お祭り佐七』の<地走り>について~梅之芝居日記

ちなみに『お祭り佐七』の<地走り>は、いつもですと子役が演じるところなのですが、今月は、芸者が演じているという設定にいたしまして、お軽、勘平、伴内の3役は、みな女形の名題俳優さんがお勤めになっております。女が踊っている設定なのですから、伴内サンも妙にナヨッとしているわけです。(梅之芝居日記)

江戸の町角でよく見られた光景なのでしょうね。このお芝居はストーリーより、江戸に生きた人たちの息吹が感じられる貴重な狂言です。劇中、佐七が「江戸育ち~」ときっぱり言うところがありますが、舞台から江戸の風が吹いてくるようで心地よいです。

梅之さんはこのお芝居が初舞台だったそうで、懐かしいでしょうね。

この他にも立兵庫の東西の違いも書いて居られ、勉強になります。

渡辺保の劇評2008年3月歌舞伎座

戸板康二はかって序幕の返しの堀端が前の鎌倉河岸の地走りの「落人」のパロディになっていることを指摘した。この指摘が正しいとすれば、佐七は堀端ばかりでなく大詰まで勘平なのだ。勘平は恋にうつつを抜かして錯誤の殺人を犯して身を滅ぼす。菊五郎の佐七を見ていて、私はそのことを実感した。あの小糸の家の門口でのキザな色男ぶり。それからの殺しまで勘平そのままである。 (2008年3月歌舞伎座)

このお芝居は初めて見ましたが、清元の「道行旅路花婿」が入る?のはなんでだろうと思っていました。戸板康二さんのこの話しを知って、納得がいきました。

菊五郎はこの役が初役とは思えないほどイキイキとしていました。周囲の役者も適材適所で“江戸”を満喫できる舞台でした。

名古屋平成中村座 来年9月公演

東海テレビの浅野碩也社長は5日、開局50周年記念事業として来年9月に歌舞伎俳優中村勘三郎さんらによる「名古屋平成中村座」公演を1カ月間開き、約30回上演する計画を明らかにした。(asahi.com:名古屋でも「平成中村座」 来年9月、30回上演予定 - 歌舞伎 - 文化・芸能)

東海テレビ開局50周年記念事業として、来年9月に「名古屋平成中村座」公演が決定したようです。

中村屋のユニット公演も定着してきたように思います。

福助の気ままに語る~2008年3月

『今からでもパリに行く!』と云う方は、ぜひ!裏梅会までお尋ねくださいませ。 『でもパリまでは…』と云う方は、4月5日に浜離宮朝日ホールで凱旋公演を行います。当初は一回公演の予定でしたが、皆様のおかげで即日完売してしまい、追加公演(午後6時開演)が決定致しました。 ブログを読まれたらすぐにお申し込みを!ご来場をお待ちしております。 (福助 気ままに語る)

その一では2月のお役のこと、今月のことを書いて居られます。

そして、その二ではステキなコラボのお知らせです。追加公演のチケットはお早めに。

藤十郎の道成寺

上方役者としてのこだわりもある。「問答」の所化には初めて上方役者ばかりをそろえ、「上方なまりでやってみようかと」。 また、「道行」の衣装も曲名通りの「京鹿子」を着て上方の娘らしくしたいという。後シテの鬼女は、赤頭に隈取(くまどり)をするが、「強いメークでない方がいい」。(東京新聞:荒事、和事が組む歴史的な公演に 3月大歌舞伎 市川團十郎と坂田藤十郎:伝統芸能(TOKYO Web))

いつもの「問答」とは大分違うようです。道成寺は和歌山県ですから上方なまりでもおかしくないのでしょうが、何度も見てお馴染みの狂言なだけに違和感を感じてしまうかも知れません。

坂東三津五郎の今月のメッセージ 2008年3月

また日本航空の機内誌「スカイワード」に、4月から一年間「城めぐり旅日和」という連載をいたしますので、その取材旅行なども予定に入っております。花粉飛びかう季節なので、十分に気をつけて旅行に参りたいと思っております。(坂東三津五郎公式ホームページ)

日本航空をご利用の節は「スカイワード」をお忘れなく!

中村芝雀 松尾芸能賞受賞

第29回(平成19年度)松尾芸能賞の受賞者(8名+1連名)が発表され、日本俳優協会会員の歌舞伎俳優・中村芝雀さんら4名が優秀賞を受賞しました。

芝雀さんは歌舞伎女形として着実に精進し、進境著しく、堅実な成長を遂げたことや、平成19年11月歌舞伎座『傾城反魂香』の又平女房おとくの情味豊かな演技、同年10月国立劇場『昔話黄鳥墳』(うぐいす塚)の腰元幾代のきびきびした演技ですぐれた女形芸を示し、舞台に充実度を加えたことが評価されての受賞となりました。(俳優ニュース)

昨年の芝雀さんの舞台は充実していましたので、何かの賞をおとりになるのではと予想しておりました。『傾城反魂香』の又平女房おとくの演技はもちろんですが、8月の『すずめ二人会』の豊志賀は忘れられません。

ご受賞おめでとうございます。

梅玉のひとりごと~2008年2月

最近舞台が楽しく、役に苦しむことも、また楽しいと思える此の頃でございます。父が聞いたら、「まだ早い、まだまだ修行と」怒られそうですが、今年一年も楽しんで舞台を勤めさせていただきます。(baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんのひとりごと、1月のお役と今月のお芝居のお話です。

役者さんが楽しんで舞台を勤められると、自ずと見るほうも楽しくなります。今年もステキな舞台を見せて下さるでしょう。

芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」

芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」(歌舞伎美人 | 芝雀 歌舞伎一人芝居「人魚の恋椿」)

芝雀さんが新しいジヤンル一人芝居に挑戦します。正雀さんとの二人会では二人の掛け合い話しで、とても面白かったので、今度は一人で演じてみたくなったのでしょう。

チラシを見ると大変興味深いお話です。

福助 気ままに語る~2008年2月

昨年12月、玉三郎兄さんにも「お前さん、重いよ~!」とおどかされておりましたが…本当に重いです。全てこしらえして体重計にのり、自分の体重を引きましたら、41キロもありました。手紙を読むのも一仕事、キセルをついて懐手をしているのも悲鳴が出そうでした。(福助 気ままに語る)

先月の大役のお話を主に書かれています。福助さんの揚巻への思いが伝わってきます。それにしても、41キロとはすごいですね。

渡辺保の劇評2008年2月歌舞伎座

一家親族のしみじみした口上、清々しくもあり、好もしくもある(2008年2月歌舞伎座)

身内だけのすっきりした口上が良いですね。

「関の扉」は見ごたえがあります。本名題「積恋雪関扉」と言いますが、字を見ただけで舞台が蘇る良い名だと、いつも思います。

ドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」

十三代目片岡仁左衛門の晩年を追いかけた、十時間四十一分のドキュメンタリー映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」が、三月八~二十八日まで東京・下北沢トリウッドで公開される。(東京新聞:名優十三世仁左衛門 晩年の記録映画上映:伝統芸能(TOKYO Web))

十三代目片岡仁左衛門の芸と人が分かる貴重な映画です。下北沢トリウッドで公開されます。

三津五郎の今月の役どころ2008年2月

「小野道風青柳硯」 

前半は、花札の雨の絵で有名な蛙が柳に飛びつくさまを道風が見て、謀反人の怖さを悟る件りが中心、後半は独鈷の駄六との相撲混じりの手が入った一風変わった立ち回りが見せ場です。

「寿曽我対面」 

あのときよりも若返って、冬の空のように高く澄み切った、スコーンと抜けた五郎になればいいな、と思っております。

(今月のスケジュール)

観たことのない作品は新鮮で興味が湧きます。さてどんな舞台でしょうか楽しみです。

対面の五郎も、三津五郎さん本人がおっしゃるように若々しい荒事の五郎だと期待します。

「小野道風青柳硯」

小野道風が柳の下で蛙を見込む姿は、花札の絵柄として皆様にはなじみ深いと思いますが、この芝居では、そのお馴染みの場面を舞台に再現するというのがひとつの趣向だそうでして、当然蛙チャンが登場するのですが、師匠勤める小野道風に密接にからむこの生き物が、どのように扱われるか、是非是非お楽しみ頂きたく存じます。(梅之芝居日記)

梅之さんの日記によりますと、62年振りの上演だそうです。花札でお馴染みの絵が舞台で観られるとは…楽しみですね。

染五郎の弥生の衣裳

染五郎さんの弥生は模様も多く刺繍もふんだんに使われ、最も豪華な衣裳になりました。(きままに写楽)

2月の「鏡獅子」で染五郎さんが着られる弥生の衣裳の写真が紹介されています。

渡辺保の劇評 2008年1月浅草公会堂

今年の浅草は例年になく充実している。昼が「吃又」と「弁天小僧」、夜が「金閣寺」と「切られ与三」という狂言立てもスッキリしているが、それぞれいいところがあって舞台に大きな間違いや駄作がない。なかでも好成績なのは「金閣寺」である。 (2008年1月浅草公会堂)

亀治郎の雪姫が大変良いとのことです。雀右衛門さんに教わって、型以外、役の性根もきちっと捉えているのは流石です。去年一年舞台に全力投球できなかったので、どっぷり歌舞伎に打ち込めて幸せでしょうね。

揚巻の俎板帯

長年使っていたため地色が退色してしまったので、生地を染め直します。(きままに写楽)

福助さんの帯がとても綺麗だったので新調?かしらと思っていました。

写真で順追ってリメイクの段取りが説明されていて面白いです。

鯉ちゃんはいったんはずして、又無事付けられました。見事な帯ですね。

葵太夫さんの今月のお役 浅草公会堂の雪姫

 さて、2亀治郎丈の雪姫、万事4雀右衛門丈を学び、楽屋には4雀右衛門丈のお写真を飾り(祀り?)、自身に4雀右衛門丈の生き霊を神下ろしするが如き意気込みで臨んでおいでです。暮れの舞台稽古には4雀右衛門丈も指導にお出ましでした。雪姫が縛られた縄を操作する後見は4雀右衛門丈門下の京蔵丈が請われてお勤めで、細かい準備等も助けておいでです。(今月のお役)

葵太夫さんは今月歌舞伎座と浅草の掛け持ちです。

亀治郎さんは雪姫を雀右衛門さんに習ったそうですが、楽屋の様子などのお話を伺うと、いかにも亀ちゃんらしい凝りようです。熱演でしょうね。

福助 気ままに語る 2008年1月

さて、今月はいよいよ歳男のお正月公演。歌右衛門叔父に初めて指導を受けた『常盤御前』。吉右衛門兄さんのお相手で嬉しいかぎりです。それと、團十郎兄さんの助六で待望の『揚巻』。ドキドキであります。(福助 気ままに語る)

今月の大役2役、うれしいやらどきどきやら~福助さんの気持ちが分かるような気がします。

12月の声が心配でしたが、やはり風邪をひかれたようです。これから大寒、気をつけて下さいませ。

梅玉のひとりごと2008年1月

夜の部では初役で「助六」の白酒売りをさせていただいております。目に映るのは梅幸おじさんのなさった姿です。可笑しみの中に、品があって、柔らかさがあって、最後には十郎の姿が垣間見られて、それはそれは結構な白酒売りでございました。そこに到達するにはまだまだ修行でございますが、夏雄さん(團十郎丈)との共演を楽しく勤めさせていただいております。(baigyoku.com ひとりごと)

昨年の京都の顔見世のことと、今月歌舞伎座のことなど書かれています。

「助六」の白酒売りは初役とは思えないほど結構でした。梅玉さんは梅幸さんのなさった立役が良いですね。

亀治郎初役で雪姫

「これは京屋のおじさん(中村雀右衛門)に習います。自分の役者としての財産を増やしていただくことができ、大変感謝しております」(東京新聞:亀治郎が歌舞伎復帰 初役で『雪姫』 新春浅草歌舞伎:伝統芸能(TOKYO Web))

浅草歌舞伎は若手が大役に挑戦できるということで、大変興味深い舞台が期待できます。テレビに出演していた為、しばらくぶりの歌舞伎ということですが、大役雪姫に挑戦します。中村雀右衛門さんに教えて頂く由、きっと良い雪姫になるでしょう。

梅之芝居日記より~「将軍江戸を去る」

慶喜の台詞にも「ああ、時鳥(ほととぎす)が鳴く…」とありますように、やはりお客様にも、ああ、ホトトギスだなと思って頂きたくもございますので、師匠ともご相談いたしまして、たびたび『髪結新三』でホトトギス笛を担当なさった先輩にご教授頂き、不肖私が勤めさせて頂いております。(梅之芝居日記)

梅玉さんが今回は多少変更があります、と言われてましたが、具体的に梅之さんが説明されています。南座に足を運ばれた方はホトトギスの声にご注目下さい。

梅玉のひとりごと 2007/12

新しい名前を継いだあと、意識しないで名前が言えるようになり、また返事ができるようになってくると、自然とその名前がぴったりとしてくるのは不思議な気がいたしますが、錦之助の名にふさわしい華がそなわった舞台を勤めておられます。(baigyoku.com ひとりごと)

先月の受賞のお話や京都の楽しい交遊記のお話が書かれています。

今月の舞台のお話では慶喜のくだりが興味あります。私も慶喜といえば寿海さんです。最後の千住大橋を去るところ、もう足元がおぼつかないのですが、最後の将軍の格と哀れを感じる良い幕切れでした。

錦之助さんも南座顔見世ですっかりお名前が板に付いたことでしょう。「対面」の五郎観たいですね。

三津五郎の今月のお役 2007・12

◆「鎌倉三代記」 佐々木高綱初役です。

今回はいつもの型でなく、祖父八代目が昭和31年に勤めて以来51年ぶりとなる芝翫型を復活いたします。(略)実際残された錦絵を見ますと、どれも菱皮のカツラに仁王襷という扮装で、昔はこちらの方が主流であったことがわかります。(略)曾祖父が大正時代に演じた時でさえ異端視された資料が残っておりますから、かなりのスピードで「多見蔵型」が浸透していった過程がうかがわれます。ですから、あえて損なやり方であることを承知の上ですが、この機会を逃しては絶滅してしまうかもしれない型を復活するのも私に与えられた使命かと思い、上演の決意をいたしました。祖父も書き残しておりますが、多見蔵型のようにぶっかえりがあったり、セリフをウネウネ言う技巧的な部分があったりする訳ではなく、時代物の主役としてど~んとした直球の重みをもって見せていかなければいけませんので、役者としてはその地芸がものをいってしまう難しさがあります。歌舞伎界に一石を投じる価値のある上演となれますよう、努力してみたいと存じております。

三津五郎さんの“絶滅してしまうかもしれない型を復活する” という使命感に拍手を贈りたいです。“歌舞伎界に一石を投じる価値のある上演”になったと言えるでしょう。(渡辺保氏の評による)

◆「粟餅」まったくの初役です。

(略)短い中にも変化に富んだ楽しい曲であり、踊っていて楽しくすっかり大好きになりました。これを機会に「なんだこんな楽しい踊りがあったのか」と皆様に思っていただけるよう、橋之助さんと気を合わせ、「寺子屋」と「ふるあめりか」の間の一服の清涼剤となれますように、明るくも味わい深く勤めたいと思います。

「芋掘長者」も大変面白い舞踊劇で、なんで今まで上演されなかったのかと思いましたが、「粟餅」も同じように感じるのではないでしょうか。

これからの観劇ですが、とっても楽しみです。

(今月のスケジュール)

渡辺保の激評 2007・12歌舞伎座

昼の部の「鎌倉三代記」の後半、三津五郎初役の珍しい芝翫型の佐々木高綱が昼夜を通して一番の出来である。 (2007年12月歌舞伎座)

「鎌倉三代記」の佐々木高綱を三津五郎がめずらしい芝翫型で演じ、初役にもかかわらず上出来とのこと。

まだ観ていませんが、大期待です。

渡辺保の劇評 2007・12国立劇場

吉右衛門の松浦鎮信は、第一に肥前平戸六万三千石の殿様らしい上品さがいい。芸の上でもとかく場当たりで下品になりがちなこの役で立派に七百年の歴史を持つ名家の殿様らしいところが一番である。 (2007年12月国立劇場)

昨日5日に観てきましたが、三演目の内やはり「松浦の太鼓」が良かったです。しかし、去年の青果の忠臣蔵に比べ、どれも軽い。一幕こういう肩の凝らないお芝居が入るならよろしいが、三本続けて観ると飽きてしまいます。

吉右衛門の松浦候は、渡辺氏が言われたように、殿様らしい鷹揚さがあって、それでいて世情の事情に好奇心を抱く人間味ある殿様を好演していたと思います。

歌六の其角ははまり役。芝雀のお縫は、お点前をする時にきりっとみせた御殿勤めの女中らしい雰囲気が良かったです。お茶の心得もあるのだと思いました。

幕開きの下座で「老松」の一節が唄われていました。

(松という文字はかわれど待つ言の葉の其かいありて積む年に
~) 

                                     
「堀部弥兵衛」は宇野信夫が初代に書き下ろしたものだそうです。弥兵衛の人柄も頑固一徹の老人とだけではなく、暖かいかわいい人物に描かれています。

お話は分かっていますし、ほのぼのとしていますが、テレビの時代劇スペシャルのような感じで物足りない気がしました。

「清水一角」明治6年黙阿弥作ですが、あまり出来が良くない。魚屋宗五郎みたいにお酒を飲むようなシーンが見所なのでしょうが、あまりぱっとしませんでした。

平成19年名題昇進者

本協会の平成19年名題資格審査に合格した市川門之助一門の市川瀧之と中村獅童一門の中村蝶紫が、12月歌舞伎座「十二月大歌舞伎」(2日~26日)において名題昇進披露を行います。また、瀧之はこれを機に市川門松(いちかわ・もんしょう)と改名します。両名の今後のさらなる活躍にご期待ください。(俳優ニュース)

市川瀧之改め市川門松、中村蝶紫の両名が来月の歌舞伎座にて名題昇進披露ということです。おめでとうございます。

福助気ままに語る~揚巻のお役

お正月公演で、久しぶりに團十郎兄さまが「助六由縁江戸櫻」を演じられ、揚巻の大役を勤めさせていただくことになりました。揚巻は手前共、成駒屋にとりましてたいへん重要なお役で、五世歌右衛門は、これを代役して好演したことから九代目團十郎さまのお相手をさせていただくようになりました。祖父も勤め、大叔父六代目歌右衛門も、ずっと当たり役にしておりましたし、父も芝翫襲名で勤めております。 送り出しに着ます打ち掛けに松尾敏男先生がお画を描いてくださることになり、重ねての喜びであります。(福助 気ままに語る)

福助さんのうれしそうなコメントです。揚巻は大役です。どう演じてくれるか楽しみです。又打ち掛けも素敵そうで、早く見たいものです。

福助の気ままに語る~2007・11

それに、生まれて初めての飛び六法!女形で六法を踏めるのは、「茨木」とこれだけではないでしょうか?まさに、短距離選手のような疲労感です。 しかし歌舞伎座での幕外は、気持ちがいいです。(福助 気ままに語る)

今月の歌舞伎座夜の部の最初、「宮島のだんまり」のお話です。女形で六法を踏むのはめずらしいのですね。それは気持ち良いことでしょう。顔見世らしい演目で好きです。

渡辺保の劇評2007・11歌舞伎座

燦然と輝く芝翫の戸無瀬(2007年11月歌舞伎座夜の部)

歌舞伎座の昼夜の劇評です。

「九段目」の芝翫の戸無瀬が大絶賛です。初役というのは意外です。観劇はこれからですが、非常に楽しみです。

中村梅玉さんが紫綬褒章を受章

中村梅玉さんが紫綬褒章を受章することが決定しました。これを受けて、歌舞伎座で記者会見が行われました。(俳優ニュース)

記者会見の内容が載っています。

いつまでも若衆の似合う役者であってほしいです。

ご受賞おめでとうございます。

團十郎の松王丸

本日御覧になった皆様、松王丸の<刀抜き>の首実検、いかがでしたでしょうか。…首桶を前に、果たして我が子が身替わりになれたのか、そうでなければどうしようか…と、松王が逡巡してしまうのをみて、いらついた玄蕃が自分で首桶の蓋を開け、さあどうだ、とばかりに松王に突きつける。その事態に思わず刀を抜いて反応してしまった松王、これはいけないと刃先を源蔵夫婦に向け威嚇した体を見せ、上手を向いた形で実検に入る…という手順。普段見慣れた正面向きに首と相対する演出とは、だいぶ違ったやり方でしたね。(梅之芝居日記)

梅之さんのブログに載っていました。しばらく成田屋の松王丸を見てなかったので、こんな型だったことを忘れていました。何か気が動転している松王丸の気持ちが伝わってくる感じでした。

菊五郎顔見世で家の芸『土蜘』 

「隈取は蜘の足の形のように。この筋が手足に伸びて行く感じで。足取りもクモがジョリジョリと滑っていくように」「長唄も名曲で、踊っていて気持ちがいい」とも。(東京新聞:<歌舞伎>尾上菊五郎 14年ぶりに家の芸『土蜘』 妖怪の不気味さ 立ち回りが見所:伝統芸能(TOKYO Web))

辰之助さんのピンチヒッターが初演だとか・・・去年NHKホールで久しぶりで観て素晴らしかったので、本興行でやらないかなと思っていました。顔見世で観られることになり、うれしいです。まわりの配役も贅沢ですし、良い舞台になることでしょう。

尾上松也さんホームページ開設

尾上松也さんがホームページを作られました。

「松也日記」ではご自身の日常のことも書かれています。

お気に入りに入れて、要チェックです。

http://onoe.ma28.net/

福助気ままに語る2007/10

「ふるあめりか~」は、9月に「二人汐汲」で玉三郎の兄さんとご一緒させて頂いた時、雑談中に生まれたお役です。せっかく初めて歌舞伎座で上演する「ふるあめりか~」、皆で盛り上げていきたいです。 (福助 気ままに語る)

福助さんが早くも12月のお話をしています。どのお役も思い入れがあって、興味深いです。

「ふるあめりか~」が雑談中に決まったとか、杉村春子の十八番が歌舞伎で実現ということですね。