吉右衛門の次作は?
名画を描いた人物を演じてみたいという夢もある。国宝「松林図」などで有名な桃山時代の画家、長谷川等伯(とうはく)。画家の姿が目の前に浮かび、シノプシス(あらすじ)を書いてみた。いま脚本家を探している。 「『松林図』には、等伯の気持ちや人生が込められていて、それが伝わってくる。名画家は絵にすべてを託せる。狩野派という巨大な名門に立ち向かった姿がどこか、初代(吉右衛門)に重なる。等伯を演じることで、そこに初代の面影が出せたら」 初代が歌舞伎をどう考えていたのか。どういう演出や演技をしたか。いくら口で言っても伝わらない。等伯の姿を借りた芝居で、一代で名を残した役者を描いてみたい。そう考えている。(【わたしの失敗】「もうちょっと」で絵が台無し 歌舞伎俳優・中村吉右衛門さん(63)(3)|文化|カルチャー|Sankei WEB)
「わたしの失敗」と題して4回シリーズで連載されました。いかにも吉右衛門らしいエピソードがある中で、これは大変興味深いお話です。
なるほど「絵」には作家の思いが盛り込まれていて、観る人の心をとらえます。「秀山祭」として2回目の今月も初代の代表作を演じて、充分二代目として立派に務めて居られるのですが、<等伯の姿を借りた芝居で、一代で名を残した役者を描いてみたい>とまだまだ初代の偉大さを世に残したいという思いがあるようです。
昨夜、富十郎さんのドキュメントを見ましたが、やはり役者は「夢」を持って前進しないといけませんね。
どんな「夢」を実現してくれるか、私たちも大いに楽しみです。

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