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渡辺保の劇評 2007/2歌舞伎座

二度目の出からは玉三郎のお軽とイキが合って入れごと沢山のところが面白い。まず「出かしたァ」で三段にかかって左の刀をトンとついて右足を一段おろして手をあげた見得が、派手であざやか。 私はもともとここは丸本通り、手早くやって兄妹の情愛を出すのが本当だと思う。しかしこのコンビにかぎっては、このじゃらじゃらが面白い。そこにこの二人のイキの合った芸風がある。当代の女夫役者、とかく兄妹相姦に見えかねぬところを今度はうまくおさえて、観客を楽しませている。 玉三郎のお軽は、この人の当り芸。平右衛門に姿を見せる「こうかえ」の立身がバタくさいほかは、その姿、その色気、十分突っ込んだ芸で上出来である。(2007年2月歌舞伎座)

本日、夜の部を観てきました。「七段目」は吉右衛門の由良之助、玉三郎のおかる、仁左衛門の平右衛門のトリオが素晴らしいです。今までに何回も観ていますが、今回は満足度が違いました。吉右衛門の由良之助は「四段目」が良く、「七段目」は紫の衣裳があまり似合わない、色気がちょっと足りないと思っていましたが、今回は風格、色気ともに充分で、良かったです。玉三郎のおかるは何と愛らしく可愛いのでしょう。仁左衛門とのイキもぴったり、この二人は本当に波長が合うのでしょう。

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