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上村以和於の舞踊評「伝統文化放送十周年記念新春特別舞踊公演」

伝統文化放送十周年記念新春特別舞踊公を見る機会があった。まず富十郎が素踊りで『北州』。身体で空間に描く線の美しさ。その美しさは、もちろん身体の動きが作り出すのだが、それを美しいと感じさせるのは、呼吸であり間であり、それが生み出すスピード感であることが、富十郎を見ているとよく分かる。もちろん曲そのもののテンポがありリズムがあるわけだが、同じ曲を踊っても見る者が美しいと感じるか否かに違いが出来るのは、踊り手の身体の活動と相俟ってはじめて、踊りというものとして「実存」することになるからだろう。芸という瞬間に消えてゆくものゆえの美しさの意味を、つい思わずにはいられなかった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

残念ながらこの公演を見られませんでしたが、富十郎の「北州」は見たかったですね。本当に「間」と緩急の踊り分けが見事で素晴らしかったと想像できます。

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